40才、今日から終活。

日々を記す。思いを記す。とにかく記す。

ピカピカのキッチン by 父

実家に帰省中。

相変わらず古いキッチンだ。

いつもバタバタと料理する母は、

一気に片付ける派で、

キッチンは時折、山盛りの洗い物に占領されている。

 

しかし、今日、食後に見ると、

見たこともないくらいピカピカで

スッキリ片付いていた。

 

何と…

父が洗い物をすべてしたそうな。

 

今年70才。

公務員として仕事一筋ん十年。

これといった趣味もなく、

毎日黙々と働く背中を見せてくれていた父。

 

まさか、父が洗い物や洗濯をするなんて

思いもしなかった。

 

ただ、昔から、

アイロンがけだけは父の仕事だった。

私の制服のプリーツスカートのひだも

父の手によって保たれていた。

 

仕事を終え、退職した後、趣味もないし、

ただ老け込むだけかと心配していたが、

やりがいを見つけたようである。

ひと安心。

 

おだやかで、ゆったりとした

日々を送っているようだ。

 

私も自宅に帰ったら、

まずキッチンをピカピカにしよう。

 

父が何十年も働く姿を見せてくれた。

私たちを育て上げてくれた。

そして、第二の人生で、家事をきっちりする姿を

みせてくれている。

 

決して押し付けない。

黙って、ただ家族のために働く

 

父の背中をまだまだ見ていたいと思った。